技術概要
本技術は、ウィスパリングギャラリーモード(WGM)で動作する光学結晶製の光共振器と、これを用いた光パルス発生装置に関するものです。特に、外周に光閉じ込め部を有する回転対称形の本体が、中心軸から離れる方向に突出する台形の断面形状を持つことで、小型化と使用波長帯域全体での異常分散維持を両立しています。これにより、100GHz以上の高繰り返し周波数で光パルスを発生する光周波数コム光源が実現され、次世代の高速・高精度な光技術応用への道を開きます。
メカニズム
本技術の核は、光学結晶で形成された回転対称形の光共振器です。この共振器の外周には、光を閉じ込める台形の断面形状を持つ光閉じ込め部が設けられています。この台形の上底の長さが2μm以上7μm未満という特定のサイズ範囲に設定されることで、WGMにおける異常分散が広い波長帯域にわたって維持されます。これにより、光周波数コムの生成に必要な位相整合条件が満たされ、安定した高繰り返し周波数の光パルスを効率的に発生させることが可能となります。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間13.8年と長く、有力な代理人の関与、複数回の拒絶を乗り越えた強固な権利範囲が特徴です。先行技術が多数存在する中で特許性を獲得しており、市場競争力と技術的優位性が極めて高いと評価できます。事業の安定性と成長を長期にわたって支える、極めて価値の高い知財です。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 装置の小型化 | 大型で設置場所が限定される | ◎超小型化を実現 |
| 繰り返し周波数 | 数GHz〜数十GHzが一般的 | ◎100GHz以上を達成 |
| 分散特性の安定性 | 狭帯域で変動しやすい | ◎広帯域で異常分散維持 |
| 製造プロセス | 特殊な製造技術が必要 | ○既存光学結晶プロセスと親和性 |
本技術による高周波数コムは、データセンターの光インターコネクトにおけるデータ処理能力を向上させ、既存設備比で処理効率が20%向上すると仮定します。これにより、冷却・電力コストを年間10%削減できる可能性があります。平均的なデータセンターの年間運用コストが15億円とすると、年間1.5億円の削減効果が見込まれます。
審査タイムライン
横軸: システム統合性
縦軸: データ伝送効率