技術概要
本技術は、カメラのパン・チルト角を高精度に算出するための装置とプログラムを提供します。パラメータ入力、演算式設定、目標点算出、パン・チルト角算出、そして前回算出した角度に最も近いものを選択する機能により、カメラの自律的かつ正確な方向制御を実現します。これにより、遠隔操作や自動追従システムにおいて、目標物の位置ずれやブレを抑制し、安定した映像取得や精密な作業を可能にします。産業用ロボット、監視システム、放送機器など、多岐にわたる分野での応用が期待される基盤技術です。
メカニズム
パン・チルト角算出装置は、まずパラメータ入力手段31でカメラや雲台の諸元を入力し、演算式設定手段32で必要な演算式を設定します。次に、目標点算出手段33がパン・チルト座標系と雲台座標系の両方で目標点位置を算出します。この二つの座標系における目標点位置から、パン・チルト角算出手段34がカメラCのパン・チルト角を導出します。さらに、パン・チルト角選択手段35が、算出された複数のパン・チルト角の中から、前回算出した角度に最も近いものを選択することで、制御の連続性と安定性を高め、高精度な方向制御を実現します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は減点項目が一切なく、極めて優れたSランク評価を獲得しました。残存期間が13.8年と長く、長期的な事業戦略を構築できる強固な基盤を提供します。有力な代理人が関与し、審査官の厳しい指摘を乗り越えて登録された権利は、高い信頼性と安定性を持ち、導入企業に大きな競争優位性をもたらす可能性を秘めています。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 制御精度 | 汎用ジンバル制御: 簡易的な追従、ブレが生じやすい | ◎ 雲台・パンチルト座標系での多角計算と最適選択による高精度制御 |
| 設定・導入の容易性 | 従来型PTZカメラ: 専用ハードウェアとキャリブレーションが必要 | ◎ ソフトウェア中心のモジュール化で既存システムへの導入が容易 |
| 追従安定性 | 簡易画像認識追従: 障害物や環境変化で追従が不安定になる | ◎ 前回値選択により急激な変化を抑制し、滑らかな追従を実現 |
| 汎用性 | 特定用途向けカメラ制御: 用途が限定的 | ○ 座標系に基づく汎用アルゴリズムで多分野に応用可能 |
本技術の導入により、高精度な自動制御が可能となるため、人手によるカメラ調整作業の工数削減が期待されます。例えば、カメラオペレーターの年間人件費(平均600万円/人)を5人削減できた場合、年間3,000万円のコスト削減効果が見込まれます。また、再撮影や調整ミスの減少により、年間撮影コストの約10%(推定2,000万円の場合、200万円)の削減も期待できるでしょう。
審査タイムライン
横軸: 高精度制御安定性
縦軸: 導入コスト効率