技術概要
本技術は、ミカン科植物の果実から精油を効率的かつ高品質に抽出するための革新的な装置です。果実を収容するシリンダ内でピストンにより圧搾し、分離部材で残渣と精油を含む液体を分離。その後、排出孔から液体を排出する構造により、少量の果実でも高い抽出効率を実現します。特に、抽出過程における精油の酸化や香気成分の揮発を抑制する機構が組み込まれており、香り豊かな高品質な精油の生産を可能にします。このシンプルな機構が、既存の抽出法の課題を解決する鍵となります。
メカニズム
本装置は、果実を収容するシリンダと、これを圧搾するピストンを基本構造とします。特許の要点は、シリンダ内に設けられた「分離部材」と、その下流に位置する「排出孔を有する受け部材」です。ピストンが果実を圧搾すると、精油を含む液体は分離部材を通過し、残渣はせき止められます。分離された液体は受け部材の排出孔から速やかに外部へ導かれるため、空気との接触時間が最小限に抑えられ、精油の酸化や香気成分の揮発が効果的に抑制されます。これにより、フレッシュな香りを維持した高品質な精油が得られます。
権利範囲
AI評価コメント
残存期間14.3年、有力な代理人による堅固な権利設計、そして厳しい審査を通過した実績から、本特許は極めて高い評価を得ています。先行技術が少ない中で独自性を確立し、将来の事業展開において強力な競争優位性を確立する基盤となるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 精油品質・香気保持 | 酸化・揮発リスクあり | ◎ |
| 少量抽出効率 | 非効率・困難 | ◎ |
| 設備コスト(小規模) | 高額または複雑 | ○ |
| 環境負荷 | 溶剤使用・排水処理 | ◎ |
| 操作性 | 専門知識が必要 | ○ |
本技術導入により、少量の果実からの精油抽出効率が従来比で20%向上すると仮定します。例えば、年間10トンの果実を処理し、精油単価が1kgあたり50万円の場合、精油収率が2%向上すると年間200kgの精油が増産され、売上は1,000万円増加します(10,000kg × 2%収率向上 × 50万円/kg = 1,000万円)。さらに、高品質化によるブランド価値向上で単価プレミアムも期待できます。
審査タイムライン
横軸: 精油品質・香気保持力
縦軸: 少量抽出効率・汎用性