技術概要
本技術は、葉菜の茎や果実の果柄を効率的かつ確実に切断・把持する収穫装置のエンドエフェクタです。中空の回転プレートと隣接する固定プレートの協調動作により、果柄を支持しながら切断刃で確実に切り離し、同時に把持します。さらに、把持後に再度切断する「二度切り」機能により、収穫物の品質を向上させることが可能です。簡易な装置構成でありながら、従来の課題であった切断の不確実性や収穫物の損傷リスクを低減し、自動収穫システムの性能を飛躍的に高めるポテンシャルを秘めています。
メカニズム
本エンドエフェクタは、中空の回転中央領域と切欠を有する回転プレート、これに隣接し果柄を支持する切欠を有する固定プレート、回転プレートに固定された切断刃、固定プレートに連結された果柄支持部、そして果柄押圧部で構成されます。果柄は果柄支持部にセットされ、回転プレートが回転して停止することで、切断刃が果柄を切断し、同時に果柄押圧部が果柄を把持します。その後、回転プレートが動作前の位置まで回転することで収穫が完了します。この一連のメカニカルな動作により、果柄の確実な切断と把持を実現します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間14年超と長期的な事業戦略を可能にし、先行技術が少なく独自性が際立っているSランク特許です。早期審査での迅速な権利化は、技術の新規性と進歩性が明確に認められた証であり、強固な権利基盤を提供します。導入企業は、この独占期間を最大限に活用し、市場での優位性を確立できるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 装置構成の複雑性 | 複雑な多軸ロボット、専用機は高コスト | ◎簡易な機械要素で構成 |
| 切断と把持の同時性 | 切断と把持が別工程、または不確実 | ◎効率的な同時実行が可能 |
| 収穫物の品質維持 | 果実へのダメージリスクが高い | ◎「二度切り」で高精度、低ダメージ |
| 汎用性 | 特定の作物に特化、調整が困難 | ○葉菜から果樹まで幅広い作物に対応 |
農業における収穫作業員の年間人件費を約400万円と仮定した場合、本技術導入による収穫作業の効率化と省人化で、年間作業時間を25%削減できると試算されます。これにより、1ラインあたり年間100万円(400万円 × 0.25)の直接的なコスト削減効果が見込まれます。複数の収穫ラインやロボットへの展開により、年間数千万円規模の経済効果が期待されます。
審査タイムライン
横軸: 導入・運用コスト効率
縦軸: 収穫品質・精度