技術概要
本技術は、無線電力伝送システムの高効率化を実現する革新的なレクテナ装置です。アンテナと整流器を単一の基板上に複合的に配置することで、それぞれの素子間のインピーダンス整合を最適化し、高い電力変換効率を達成します。特に、基板の表面に形成された主素子と折り返し配置された第1・第2素子、そして基板の裏面に形成された給電線路が、アンテナ給電点と整流器給電点で概ね対向する独自の構造が、高インピーダンス動作を可能にし、整流器を高電圧で駆動させます。これにより、従来のレクテナが抱えていた効率低下の課題を解決し、より安定した高効率な無線電力供給を実現するポテンシャルを秘めています。
メカニズム
本レクテナ装置は、誘電体基板の表面にマイクロストリップライン型のアンテナ素子群を形成し、裏面には整流器への給電線路を配置する構造を採用しています。表面の主素子から折り返された一対の第1素子と第2素子にアンテナ給電点を設け、この給電点に概ね対向する位置に、裏面の第1給電線路と第2給電線路が整流器給電点を有します。この表裏一体の積層構造により、アンテナと整流器間の信号経路を極限まで短縮し、寄生容量やインダクタンスを抑制。結果として、高周波帯域でのインピーダンス整合が容易となり、整流器が高インピーダンスで動作し高電圧駆動が可能となるため、電力変換効率が飛躍的に向上します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は減点要因が一切なく、極めて高品質なSランク特許として評価されます。2040年まで14年以上の残存期間を有し、長期的な事業展開において強力な独占的優位性を提供します。高効率なレクテナ装置は、無線電力伝送市場の成長を加速させる基盤技術であり、将来の収益源となるポテンシャルを秘めています。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 電力伝送効率 | 従来の独立型アンテナ・整流器: △ | 本技術(レクテナ装置): ◎ |
| 省スペース性 | 従来の独立型アンテナ・整流器: △ | 本技術(レクテナ装置): ◎ |
| 高周波対応性 | 従来の電磁誘導方式: ○ | 本技術(レクテナ装置): ◎ |
| メンテナンス負荷 | バッテリー駆動デバイス: × | 本技術(レクテナ装置): ◎ |
本技術を導入した場合、IoTセンサーデバイス10,000台のバッテリー交換頻度を年間2回から1回に半減できると仮定します。1回あたりのバッテリー交換にかかる人件費および部材費を1,500円とすると、年間削減効果は10,000台 × 1回 × 1,500円 = 1,500万円。さらに、ダウンタイム削減による機会損失改善や、従来の有線給電設備の撤廃による初期投資・維持費削減効果を含めると、年間約3,000万円の運用コスト削減が期待できます。
審査タイムライン
横軸: 高効率電力供給性能
縦軸: 実装の容易性・汎用性