技術概要
本技術は、映像音声信号をペイロードに格納したRTPパケットに対し、その信号に関するパラメータ情報ファイル(SDPファイル)を直接付与し、IPパケットとして送信する送信装置、受信装置、およびプログラムに関するものです。従来のシステムでは、SDPファイルは別途送信されることが多く、既存の装置への影響や同期の問題が課題でした。本技術は、このSDPファイルをRTPパケットに統合することで、既存装置への影響を最小限に抑えつつ、効率的かつ確実にパラメータ情報を伝達することを可能にします。これにより、リアルタイム映像配信やIPTV、WebRTCなどの分野において、システム導入の柔軟性と運用効率を大幅に向上させる潜在能力を秘めています。
メカニズム
本技術の核心は、RTPパケット生成部が生成する映像音声信号ペイロードを含むRTPパケットと、SDPファイル生成部が生成する映像音声信号に関するパラメータ情報(SDP)を、SDPファイル付与部が統合する点にあります。具体的には、SDPファイルがRTPパケットのペイロード内に格納され、その後UDA/IPパケット生成部によってIPパケットとして生成・送信されます。これにより、受信側は単一のIPパケットストリームから映像音声データと、その再生に必要なパラメータ情報を同時に取得可能となり、別途SDPファイルを要求・受信するプロセスが不要となるため、伝送の遅延や同期の複雑さを解消します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は減点項目が全くなく、極めて優れたSランク評価を獲得しています。残存期間が14年と長く、長期的な事業計画に基づいた独占的活用が可能です。先行技術文献がわずか2件であることから、極めて高い独自性と先駆性が認められており、市場で競争優位性を確立する強力な基盤となるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 既存システム互換性 | 大規模改修が必要 | ◎ |
| パラメータ情報伝達効率 | 別途送信で遅延・同期問題 | ◎ |
| 導入容易性 | プロトコル変更必須 | ◎ |
| 伝送安定性 | 情報欠損リスクあり | ○ |
本技術を導入した場合、既存の映像配信システムの大規模改修にかかる人件費および設備費用を年間5,000万円と仮定すると、改修範囲を2/3に抑制できるため、年間約3,300万円のコスト削減が見込まれます。さらに、情報伝達効率の向上による帯域利用効率化で、運用コストも削減される可能性があります。
審査タイムライン
横軸: 既存システム適合性
縦軸: 情報伝達効率