技術概要
本技術は、カメラを有する車載機器において、取り付けに適するが撮影には適さない不適領域に取り付けた場合でも、好適に撮影を可能にする車載機器に関するものです。特に、CCDカメラと車両に取り付け可能なブラケットを備えるドライブレコーダーに、CCDカメラの位置及び向きをフレキシブルに変更可能なフレキシブルアームを設けることで、この課題を解決します。既存の固定式カメラでは避けられなかった設置場所の制約を克服し、車両周辺の監視精度を大幅に向上させるポテンシャルを秘めています。
メカニズム
本技術は、CCDカメラと、車両に取り付け可能なブラケットを備えたドライブレコーダーを基本構成とします。特徴は、CCDカメラに光を入射する先端部を有するフレキシブルアームをドライブレコーダー本体に備える点です。このフレキシブルアームは、ブラケットを車両の不適領域に取り付けた後でも、CCDカメラが不適領域を回避できるように位置及び向きを変更可能です。ドライブレコーダー本体の筐体前面側にオフセットして設けられた接続端子にフレキシブルアームを接続することで、既存の設置方法を大きく変えることなく、カメラの視点を柔軟に調整できるメカニズムを実現しています。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、複数回の拒絶理由通知と8件の先行技術文献を乗り越え登録された安定した権利です。請求項は1項に集約されており、核心技術を明確に保護する戦略的な権利範囲を有します。残存期間も2040年までと長く、長期的な事業展開における競争優位性を確立できるポテンシャルを秘めています。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 設置自由度 | 固定式のため限定的 | ◎ |
| 撮影範囲の最適化 | 設置位置に依存し死角が生じやすい | ◎ |
| 既存製品への適合性 | 大規模な設計変更が必要 | ○ |
| 死角の有無 | 車種や設置場所により発生 | ◎ |
| 再調整の容易性 | 困難、再設置が必要 | ◎ |
本技術の導入により、ドライブレコーダーの死角による軽微な物損事故リスクを低減できると試算されます。例えば、年間平均的な軽微な物損事故(修理費、保険料増額、時間ロス等)が1件あたり30万円と仮定した場合、国内の商用車フリート1万台に導入することで、年間500件の事故回避が可能であれば、500件 × 30万円 = 年間1.5億円のコスト削減効果が見込まれる可能性があります。
審査タイムライン
横軸: 設置柔軟性
縦軸: 視界確保率