技術概要
本技術は、利用場所の制限なく高い利便性を提供する簡易トイレです。地面に対して立設される2枚の略矩形の壁面部材が、高さ方向に延びる辺で回動可能に連結しており、この回動によって相互に対面する閉じた状態と、所定の角度で開いた状態に変形します。開いた状態では、壁面部材間に便座面を形成する板状の便座部材が配置され、迅速にプライバシー保護されたトイレ空間を構築します。ワンタッチでの展開・収納、コンパクトな携帯性を実現し、災害時、アウトドア、建設現場など多様なシーンでの利用において、既存の課題を解決する革新的なソリューションを提供します。
メカニズム
本技術の核となるのは、2枚の略矩形の壁面部材10, 20の連結構造です。これら壁面部材は、高さ方向に延びる辺が位置する幅方向の一方の端部側を回動端とし、他方の端部側で相互に回動可能に連結しています。これにより、壁面部材が相互に回動することで、それぞれの一方の面が相互に対面する「閉じた状態」と、相互に所定の角度を成すよう「開いた状態」へと変形します。この「開いた状態」において、壁面部材10, 20の間、かつ所定の高さ位置に、地面と略平行となる便座面を形成する板状の便座部材41, 42が配置されます。このシンプルな機構により、迅速な設営と安定したプライバシー空間の提供を両立しています。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間が14.5年と長く、先行技術がわずか2件と独自性が際立っています。早期審査を経て、拒絶理由通知を克服し、短期間で登録に至った強固な権利です。有力な代理人が関与しており、将来にわたる事業展開の堅牢な基盤となるでしょう。Sランクにふさわしい、非常に質の高い特許です。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 設営・撤収時間 | 組み立てに数分〜数十分を要する | ◎ワンタッチで約1分 |
| プライバシー保護 | テント型は風で揺れやすく限定的 | ◎壁面部材で安定した空間 |
| 携帯性・収納性 | かさばる、部品が多い | ◎折り畳みでコンパクト |
| 安定性 | 軽量テント型は風に弱い | ○壁面部材構造で高い安定性 |
| 利用場所の自由度 | 平坦な場所を選ぶ | ◎地面に立設可能なため多様な場所に対応 |
本技術の導入により、従来の組み立て式簡易トイレと比較して、1台あたりの設置・撤収作業時間を1/10(30分→3分)に短縮し、保管・輸送体積を1/3に削減できると試算されます。例えば、年間500台の簡易トイレを運用する企業の場合、設置・撤収にかかる人件費(時給2,000円として1台あたり27分短縮で900円削減)と、運搬費(積載効率向上により1台あたり1,000円削減)を合計すると、年間で約95万円の直接的なコスト削減が見込まれます。さらに、保管スペース効率化による倉庫費用削減を含めると、年間200万円以上の総コスト削減効果が期待できる可能性があります。
審査タイムライン
横軸: 設営・運搬効率
縦軸: プライバシー・快適性