技術概要
本技術は、義歯装着者に対して優れた装着感と快適な咬み心地を提供する義歯とその取付けアタッチメントに関するものです。義歯床の底面に設けられた支台歯収容用凹み部と、その内周面に備わる第1及び第2のラッチ係合部が特徴です。アタッチメント側には、支台歯に係合する第1及び第2の係合力受け部が形成された義歯係合用突出部があり、これらが連携することで、義歯を支台歯に略均等な弾性押圧力で挟み込み、さらに義歯床が歯肉に密着する密着力を利用して、義歯の安定した取り付け状態を維持します。これにより、従来の義歯が抱えていた、咬合時の不安定さや装着感の不快感を大幅に軽減することが可能となります。
メカニズム
本技術の核は、義歯の咬合時に生じる力を義歯床全体で歯肉に分散させるメカニズムにあります。義歯床の支台歯収容用凹み部に備わるラッチ係合部が、アタッチメントの義歯係合用突出部の係合力受け部を周方向対向する2箇所から略均等な弾性押圧力で挟み込みます。同時に、義歯床が歯肉に密着することで生じる圧縮反発力も義歯を支持します。この二重の支持機構により、咬合中においても義歯が一本の支台歯に対して安定した位置を維持し、咬合力を効果的に分散させることが可能です。これにより、特定の歯肉部位への過度な負担を軽減し、装着者へ自然で快適な咬み心地を提供します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間が14.7年と長く、長期的な事業展開の基盤として非常に優れています。2度の拒絶理由通知を乗り越え登録された経緯は、審査官の厳しい審査をクリアした強固な権利であることを示し、安定した独占的地位を築く上で高い信頼性があります。請求項数も9項と多く、権利範囲が広範かつ緻密に設計されており、将来的な事業拡大において競合他社に対する高い防御力を発揮するでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 装着感 | 吸着力に依存し、安定性に課題 | ◎歯肉密着力と均等押圧力で高い快適性 |
| 咬合安定性 | 咬合時に義歯が動きやすい | ◎二重支持構造で咬合中のズレを抑制 |
| 着脱容易性 | 複雑な操作や慣れが必要な場合がある | ○ラッチ係合でスムーズな着脱 |
| 長期的な適合性 | 特定の部位に負担がかかりやすい | ◎咬合力分散で義歯と歯肉の負担軽減 |
歯科医院における義歯の再調整や患者からのクレーム対応にかかる時間を年間100時間削減(歯科医師の時間単価2万円と仮定し、200万円のコスト削減)。さらに、本技術による患者満足度向上で、年間10%の新規患者獲得またはリピート率向上(平均治療単価20万円、年間患者数100名と仮定し、1,800万円の売上機会創出)が見込まれます。合計で年間2,000万円以上の経済効果が期待されます。
審査タイムライン
横軸: 装着快適性
縦軸: 咬合安定性