技術概要
本技術は、表示パネルの周辺領域(ベゼル)を極限まで縮小することを可能とする表示装置に関するものです。画素回路基板上に画素回路を、駆動回路基板上に駆動回路を配置し、これらを厚み方向のコンタクトプラグと複数の配線で電気的に接続します。特に、駆動回路基板や信号線駆動回路が設けられたフレキシブルプリント配線板を、表示領域と平面視で重なる領域内に配置することで、従来外部に配置されていた回路スペースを削減し、ベゼルレスデザインを実現します。この高集積化により、製品デザインの自由度が飛躍的に向上します。
メカニズム
本技術の核となるのは、画素回路基板と駆動回路基板の積層構造、および表示領域内への駆動回路とフレキシブルプリント配線板の配置です。画素回路基板は、第1の配線と、基板を貫通するコンタクトプラグ、そして第2の配線で構成されます。駆動回路基板の第3の配線と、画素回路基板の第2の配線が対向・接続され、電気的な信号伝達が行われます。特に、信号線駆動回路を搭載したフレキシブルプリント配線板を、表示領域と平面視で重なる領域に設けることで、信号線の引き回しを短縮し、ベゼル幅の最小化を実現します。この垂直方向の接続と内部配置が、高密度化と信頼性向上に寄与します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、拒絶理由通知を乗り越え登録された安定した権利です。複数の専門代理人が関与し、標準的な先行技術調査を経て特許性が認められており、Sランクに相応しい堅牢性を有します。残存期間も14.7年と長く、長期的な事業戦略の基盤として極めて高い価値を提供できるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| ベゼル幅 | 従来のOLEDディスプレイ(周辺回路の制約で広範) | ◎(駆動回路の表示領域内配置で極限まで縮小) |
| 配線信頼性 | 外部接続フレキシブル基板(断線リスク、ノイズ影響) | ◎(コンタクトプラグによる垂直・短距離接続で高信頼性) |
| デザイン自由度 | 周辺回路スペースによる形状・サイズ制限 | ◎(駆動回路内蔵により、製品デザインの自由度が飛躍的に向上) |
| 製造プロセス | 複雑な外部配線・実装工程 | ○(高集積化による工程簡素化と効率向上) |
本技術の導入により、ディスプレイ周辺部の配線引き回しや接続工程が簡素化され、製造コストの大幅な削減が見込まれます。例えば、従来技術ではディスプレイ1台あたり約250円かかっていた周辺回路の実装コストが、本技術の採用により約100円削減され、150円に抑制される可能性があります。年間100万台のディスプレイを生産する企業の場合、この単価削減効果は年間1億円(100円/台 × 100万台)に相当します。これにより、製造コストの最適化と収益性の向上が期待されます。
審査タイムライン
横軸: デザイン自由度
縦軸: 没入感向上度