技術概要
本技術は、画像をブロック分割し、各ブロックをさらに複数の小領域に分割して符号化する画像符号化装置に関するものです。特に、対象ブロックの周囲の符号化済みブロックを参照し、その参照方向に応じて小領域ごとに最適な動きベクトルを導出することで、インター予測の精度を飛躍的に向上させます。これにより、予測画像と元の画像の差分情報(残差)を最小化し、結果として符号化データ量を大幅に削減、高画質を維持しながら効率的な映像伝送・保存を実現します。これは、高精細動画コンテンツの普及が加速する現代において極めて重要な技術的優位性をもたらします。
メカニズム
本技術は、符号化対象ブロックに対し、まずイントラ予測モードを決定します。次に、対象ブロックを複数の小領域に分割し、周囲の符号化済みブロックから最適な参照方向を決定します。この参照方向に基づき、符号化済みブロックのインター予測に適用された動きベクトルを参照して、小領域ごとに動きベクトルを導出します。導出された動きベクトルを用いて小領域ごとにインター予測を行うことで、高精度な予測画像を生成。これにより、残差信号を最小化し、エントロピー符号化部で参照方向情報と共にストリーム出力することで、符号化効率を劇的に向上させます。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間、出願人区分、代理人、請求項数、拒絶回数、先行技術文献数のいずれにおいても減点要素がなく、極めて堅牢なSランク評価を獲得しています。有力な代理人による緻密な権利設計、拒絶理由通知を克服した実績は、その技術的優位性と権利の安定性を強く裏付けており、導入企業にとって長期的な事業展開を支える極めて質の高い無形資産となるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| インター予測精度 | 画一的な動きベクトル参照 | ◎小領域ごとの最適化 |
| 符号化効率 | データ量削減に限界 | ◎最大20%のデータ削減 |
| 映像品質維持 | 高圧縮で品質劣化リスク | ◎高圧縮でも高画質維持 |
| 適用範囲 | 特定の解像度に最適化 | ◎4K/8Kからモバイルまで |
動画配信サービスにおいて、月間データ転送量100PB、コスト単価1円/GBと仮定した場合、年間データ転送コストは約12億円です。本技術導入により符号化効率が平均20%向上すれば、年間約2.4億円(12億円 × 20%)のデータ転送コスト削減効果が見込まれます。これは、ストレージコストやネットワーク帯域コストにも同様に寄与します。
審査タイムライン
横軸: 符号化効率(データ削減率)
縦軸: 予測精度(画質維持能力)