技術概要
本技術は、義歯装着者に優れた装着感と食事中の快適な咬み心地を提供する遊離端義歯とその取付けアタッチメントに関するものです。歯冠に被せる金属冠の略球状突出部と、義歯床に備わる略円筒櫛歯形球状突出係合捕捉部を組み合わせることで、義歯の支台歯への着脱を容易にしつつ、咬合時にも安定した装着状態を維持します。これにより、従来の義歯で課題とされていた装着時の不快感や食事中の不安定さを解消し、患者のQOL向上に大きく貢献する画期的な技術です。
メカニズム
本技術の中核は、金属冠に固定された略球状突出部と、義歯床に一体形成された略円筒櫛歯形球状突出係合捕捉部との精密な係合メカニズムにあります。この捕捉部は、複数の弾性爪部材で構成されており、弾性変形を通じて略球状突出部を周囲から捕捉・係合します。特に、咬合による力が加わった際にも、弾性爪部材の一部が常に係合を維持することで、義歯の浮き上がりや横揺れを効果的に抑制します。この設計により、着脱の容易さと、食事中の強力な咬合力に対する安定性を両立させています。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間の長期性、緻密な請求項構成、有力な代理人の関与、そして早期審査を通過し、1回の拒絶理由通知を克服した確かな権利性により、総合Sランクと評価されます。減点要因が一切なく、極めて強固な知財基盤を形成しており、導入企業は長期にわたる独占的な事業展開と高い市場競争力を享受できるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 咬合時の安定性 | 従来のクラスプ義歯: △(支台歯への負担大) | ◎(弾性係合で安定維持) |
| 着脱容易性 | 精密アタッチメント: ○(操作に慣れが必要) | ◎(弾性変形でスムーズ) |
| 装着感・快適性 | マグネットアタッチメント: △(磁石の異物感) | ◎(自然なフィット感) |
| メンテナンス性 | 従来のクラスプ義歯: ○(調整頻度が高い場合あり) | ◎(安定性向上で調整頻度低減) |
本技術導入により、歯科医院での義歯の調整・修理にかかる年間工数を約20%削減できると試算されます。これは、歯科医師・技工士5名体制の医院の場合、年間人件費3,000万円 × 削減率20% = 600万円のコスト削減に相当します。さらに、患者満足度向上による新規患者獲得数(年間10名と仮定)× 平均治療単価(60万円)= 600万円の収益増が見込まれ、合計で年間1,200万円以上の経済効果が期待できます。
審査タイムライン
横軸: 装着安定性・快適性
縦軸: 着脱容易性・メンテナンス性