技術概要
本技術は、マイクロ波ドップラーセンサーを用いて物体の速度を検出し、そのドップラー信号に基づいて表示用情報を生成するスポーツ用速度測定装置です。最大の特徴は、測定対象のスポーツに応じて「所定の一動作単位における表示用情報を生成する専用処理」と、「所定の時間間隔で繰り返し求めた瞬間速度を表示用情報として生成する汎用処理」をユーザーの指示で切り替えられる点にあります。これにより、短距離走のような連続的な速度変化を追う競技から、ゴルフのスイング速度のように特定の瞬間の速度を重視する競技まで、一台で最適なデータ表示が可能となります。
メカニズム
本技術は、マイクロ波ドップラーセンサー11が物体にマイクロ波を照射し、反射波の周波数変化(ドップラー効果)から相対速度を検出します。出力されたドップラー信号はアンプ12で増幅され、制御部13に入力されます。制御部13は、ユーザーの切替指示に基づき、専用処理または汎用処理を実行します。専用処理では、ゴルフスイングのヘッド速度など、特定の動作単位における速度情報を抽出し、汎用処理では、短距離走の瞬間速度履歴グラフのように、時系列の連続的な速度データを生成します。これらの表示用情報は表示部14に提示され、アスリートや指導者がパフォーマンスを客観的に評価するのに役立ちます。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間が14.8年と長く、長期的な事業展開の基盤として非常に魅力的です。企業が出願人であり、一度の拒絶理由通知を乗り越えて登録された事実は、権利の安定性と堅牢性を示しています。これにより、導入企業は安心して技術を活用し、市場での競争優位性を確立できる強力なアセットとなるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 対応競技数 | 単一競技特化型(例: 特定の球速測定器) | ◎(短距離走、ゴルフ等、複数競技に対応) |
| 測定データ表示の最適性 | 汎用データのみ、または固定表示 | ◎(競技特性に応じた専用・汎用処理の切り替え) |
| 設置・運用コスト | 競技ごとに専用機が必要で高コスト | ◎(一台で多用途、設備投資・管理コスト削減) |
| 技術基盤 | 既存のドップラーレーダー技術 | ○(既存技術に高汎用性のソフトウェア制御を付加) |
従来、野球の球速測定器、ゴルフのスイング速度測定器、短距離走の速度計など、複数競技でそれぞれ専用の速度測定装置が必要でした。各専用機の平均導入コストが500万円と仮定した場合、4競技に対応する本技術の導入により、(500万円/台 × 4台) - (本技術1台の導入コスト) = 年間約2,000万円以上の設備投資を抑制できると試算されます。また、運用コストや設置スペースの削減効果も期待できます。
審査タイムライン
横軸: 多機能性・汎用性
縦軸: コストパフォーマンス