技術概要
本技術は、PTPを用いるIP放送システムにおける時刻同期の精度を簡易に評価する装置およびプログラムです。グランドマスター機器、送出スイッチ、送出デバイスという階層的なPTPネットワークにおいて、各デバイス間のPTPオフセット変動量を、PTPメッセージの時刻情報と受信時刻から所定の計算式を用いて算出します。これにより、複雑な専用測定器を用いることなく、システムの同期状態を可視化し、潜在的な問題を早期に特定することが可能となります。IPベースの放送インフラが普及する中で、安定したサービス提供に不可欠な基盤技術として、その価値は非常に高いと評価できます。
メカニズム
本技術の核となるのは、送出デバイスPTPオフセット算出部と送出スイッチPTPオフセット算出部です。送出デバイスPTPオフセット算出部24は、送出スイッチをマスター、送出デバイスをスレーブとして、Delay RequestメッセージとDelay Responseメッセージに含まれる時刻情報およびその受信時刻を基に、所定式により送出デバイスのPTPオフセット変動量ΔOを算出します。同様に、送出スイッチPTPオフセット算出部25は、グランドマスター機器をマスター、送出スイッチをスレーブとして、同様のPTPメッセージ情報から送出スイッチのPTPオフセット変動量ΔOを算出します。この二段階の算出により、システム全体の同期精度を階層的に把握し、問題発生箇所を特定することを可能とします。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間15.5年と非常に長く、長期的な事業戦略の柱として活用できるポテンシャルを秘めています。有力な代理人の関与とスムーズな特許査定は、権利の安定性と広範な保護範囲を示唆し、Sランクに相応しい強固な権利基盤を提供します。IP放送システムの時刻同期という、社会インフラを支える重要技術であり、市場競争における強力な差別化要因となるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 評価の簡易性 | 専門知識・専用機器が必須 | ◎ |
| 導入コスト | 高価な専用測定器が必要 | ◎ |
| リアルタイム性 | 解析に時間を要する場合がある | ○ |
| トラブルシューティング | 原因特定に時間がかかる | ◎ |
PTP同期精度評価にかかる専門技術者の作業時間を月間80時間と仮定し、時給5,000円で換算すると、年間480万円の人件費が発生します。本技術により作業時間を50%削減(年間240時間短縮)できると、年間240万円の人件費削減が見込めます。さらに、同期ずれに起因するトラブル対応時間を年間200時間削減(時給5,000円で年間100万円)し、サービス停止による機会損失を年間1,000万円と仮定した場合、その一部(50%)を低減できると、年間500万円の機会損失防止効果が期待できます。これらを合わせると、年間約1,500万円の経済効果が見込まれる可能性があります。
審査タイムライン
横軸: 運用効率性
縦軸: 導入コストパフォーマンス