技術概要
本技術は、カメラを有する車載機器において、その取り付けには適するものの、撮影には不向きな「不適領域」が存在する課題を解決します。CCDカメラと車両取り付け用ブラケットを備えるドライブレコーダー等において、カメラ部分をフレキシブルアームを介して装置本体と接続することで、アームの変形によってカメラの位置と向きを自由に調整可能にします。これにより、装置本体は運転視界を妨げない位置に固定しつつ、カメラ部のみを最適な撮影アングルに配置できます。さらに、筐体の異なる面に複数の接続端子を備え、設置環境に応じてアームの接続位置を選べるため、極めて高い設置自由度を実現します。接続端子が使用されていない場合の警告機能も備え、確実な運用をサポートします。
メカニズム
本技術は、CCDカメラを内蔵する入射部と、フレキシブルアームを介して接続される装置本体(ドライブレコーダー等)で構成されます。装置本体はブラケットにより車両に固定されますが、入射部はフレキシブルアームの柔軟性を活用し、車両の不適領域を回避して最適な撮影位置・向きに調整されます。この入射部は、装置本体の背面よりも車外からの光が入射しやすい位置に配置されます。装置本体には、フレキシブルアームの基端部を接続するための接続端子が筐体の複数の異なる面に設けられており、導入企業は設置環境に応じて最適な端子を選択できます。また、いずれの接続端子にもアームが接続されていない場合に警告を発する機能を有し、誤操作や不完全な設置を未然に防ぎます。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、11件の先行技術文献が引用される中で、複数回の拒絶理由通知と拒絶査定を乗り越えて登録された、極めて強固な権利です。残存期間も15.6年と長く、長期的な事業展開において安定した競争優位性を確保できるでしょう。独自性の高いフレキシブルアームと複数接続端子の構成は、市場における差別化要因として高い価値を持ちます。幅広い市場での活用が期待される、堅牢なAランク特許です。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 撮影アングル自由度 | 固定式・一体型は限定的 | ◎ |
| 設置場所の柔軟性 | 運転視界の妨げになりやすい | ◎ |
| 死角の発生 | 車両構造による死角が生じやすい | ◎ |
| 既存システムへの組み込み | 大がかりな設計変更が必要 | ○ |
本技術を導入することで、設置作業における試行錯誤や再調整の工数を年間1,000時間削減できると仮定します(作業員1名あたりの時給2,000円で200万円の削減)。また、最適な撮影アングル確保による事故リスク低減効果を年間保険料削減額として1,000万円と試算。さらに、製品差別化による新規顧客獲得で年間800万円の売上増加が見込まれる場合、合計で年間2,000万円以上の経済効果が期待できます。
審査タイムライン
横軸: 設置柔軟性
縦軸: 撮影アングル最適化