技術概要
本技術は、はえなわ漁における枝縄の搬送と保管に伴う重労働と危険性を解決する自動化システムです。漁船上に配置されたガイドレール、これに沿って移動する移動機構、そしてコイル状の枝縄を個別に保持する枝縄吊下げ機構が連携します。船首の枝縄巻取り場から船尾の投縄作業場まで、枝縄を効率的かつ安全に搬送・保管することで、作業の省人化、効率向上、および船上作業の安全確保に大きく貢献し、漁業従事者の負担を大幅に軽減します。
メカニズム
本技術は、漁船の甲板上に設置されたガイドレールに沿って、複数の枝縄吊下げ機構が移動機構により循環するシステムです。各吊下げ機構は、コイル状に巻かれた枝縄の一部を軸方向から挟み込んだ状態で個別に保持する独自の枝縄保持部を有します。これにより、投縄時には枝縄をスムーズに供給し、揚縄時には効率的に回収・保管することが可能です。自動搬送によって、作業員が手で枝縄を運ぶ必要がなくなり、省力化と作業の標準化を達成します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間の長さ、複数の有力な代理人による出願、11項にわたる広範な請求項、そして審査官が提示した7件の先行技術文献との比較を乗り越えて特許査定を獲得したことから、極めて堅牢な権利基盤を有しています。これは、市場における導入企業の独占的地位を長期にわたり強固に保護し、安定した事業展開を可能にするSランクの優良特許であると評価できます。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 枝縄搬送の自動化 | 手作業または簡易運搬具 (△) | ガイドレールと自動移動機構による完全自動化 (◎) |
| 枝縄の保管効率 | 散乱しやすい、場所を取る (△) | コイル状枝縄を個別に保持し効率的に収納 (◎) |
| 作業時の安全性 | 危険な手作業が多い (△) | 船上での危険作業を大幅に削減 (◎) |
| 省人化効果 | 複数人での作業が必須 (△) | 必要な作業員数を大幅削減 (◎) |
はえなわ漁船1隻あたり、枝縄搬送・保管作業に従事する作業員を平均2名削減可能と仮定します。1人あたりの年間人件費を750万円とすると、年間人件費削減効果は1,500万円と試算されます(750万円/人 × 2人 = 1,500万円)。
審査タイムライン
横軸: 作業効率向上度
縦軸: 省人化貢献度