技術概要
本技術は、画像を分割した符号化対象ブロックを効率的に符号化する画像符号化装置です。イントラ予測部と変換部を最適化し、特にイントラ予測における予測ブロックの補正手法に革新をもたらします。予測ブロック内の画素に対し、周囲の参照画素(上、左、左上)をその座標に応じて最適な割合で重み付け合成することで、予測精度を大幅に向上させ、結果として符号化効率を劇的に改善します。また、変換処理を水平方向と垂直方向に分離して制御することで、処理の効率化も図られています。
メカニズム
本技術の中核は、イントラ予測部の合成処理制御部と補正部にあります。予測ブロック内の各予測画素は、その位置情報に基づき、上側、左側、左上の参照画素を特定の割合で重み付け合成して補正されます。特に、符号化対象ブロックに水平方向または垂直方向に隣接する参照画素に対する重みを小さくする制御を行うことで、予測の精度が向上します。さらに、変換部は水平変換処理と垂直変換処理を独立して行うことで、変換の種別に応じた最適な処理を可能にし、予測ブロックの補正効果を最大化し、全体の符号化効率を改善します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、技術の独自性、権利の堅牢性、そして市場での将来性を総合的に評価しSランクと判定されました。日本放送協会による出願であること、弁理士法人キュリーズが関与していることは、技術的信頼性と権利の質の高さを裏付けます。先行技術が少なく、かつ審査官の厳しい審査を乗り越え登録された経緯は、導入企業が長期にわたり安定した事業基盤を構築できる、極めて優れた知的財産であることを示しています。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 符号化効率 | H.264/AVC: △ | ◎ |
| 画質維持性能 | H.265/HEVC: ○ | ◎ |
| リアルタイム処理速度 | 従来技術: △ | ◎ |
| データ通信帯域削減 | 既存コーデック: ○ | ◎ |
年間通信帯域費用10億円、ストレージ費用2億円を要する企業が本技術を導入した場合を想定します。符号化効率が平均25%改善されることで、通信コストは2.5億円(10億円 × 0.25)、ストレージコストは0.5億円(2億円 × 0.25)削減され、合計で年間3億円の運用コスト削減効果が期待できます。
審査タイムライン
横軸: 符号化効率
縦軸: リアルタイム処理性能