技術概要
本技術は、車両のガラス面にカメラを有する本体(例:ドライブレコーダー)を取り付ける際、その向きを容易に調整可能とする「物」に関する特許です。第一部材と第二部材が蝶番状に回動する機構に加え、カメラを回転可能に保持するリング部を備えることで、多軸方向での微細な角度調整を実現します。また、ガラス面の傾斜角度に応じて最適なスペーサを選択できる柔軟性や、易収縮性素材を用いた縁部分で外観の美しさを保つ工夫も凝らされており、機能性とデザイン性を両立した画期的なソリューションを提供します。
メカニズム
本技術は、第一部材と第二部材から構成されます。第一部材は車両のガラス面に貼り付ける貼付け面を備え、第二部材はカメラを有する本体を保持するリング部を一体的に備えています。この第一部材と第二部材は蝶番状の一軸回りで回動可能であり、さらにリング部は当該一軸とねじれの位置にある軸でカメラを回転させることができます。これにより、水平方向と垂直方向の両方での角度調整が可能です。さらに、ガラス面が垂直方向か傾斜しているかによって、1軸または2軸方向の回転ベクトル変換に対応するスペーサ(SPC1, SPC2)を使い分け、六面体状のスペーサ(SPC3)で微調整、易収縮性素材のスペーサ(SPC4)で美観を確保します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、約16年という長期にわたる残存期間を有し、2042年まで独占的な事業展開が可能です。複数回の拒絶理由通知と拒絶査定、審査前置を経て特許査定に至った経緯は、審査官の厳しい審査をクリアした強固で安定した権利であることを示唆しています。市場トレンドに合致する高い技術的優位性と汎用性を兼ね備え、導入企業に大きな競争優位性をもたらすでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| カメラ向き調整の容易性 | 調整に工具や複数ステップが必要 | ◎蝶番と回転リングで直感的に調整 |
| 製品設置時の美観 | ガラス面との隙間が目立ちやすい | ◎易収縮性素材で隙間を隠し美観維持 |
| 多様な設置環境への対応 | 特定の角度やガラス面に限定されがち | ◎複数スペーサで幅広いガラス面に対応 |
| 取り付け後の安定性 | 振動で角度がずれやすい | ○強固な固定と精密な調整で安定性確保 |
本技術を搭載した車載カメラ製品を年間100万台生産する企業を想定します。取付調整時間の短縮(1台あたり1分削減、人件費3,000円/時)により年間5,000万円、取り付けに関する顧客サポート費用の削減(1台あたり10円削減)で年間1,000万円、さらに美観と利便性向上による製品単価アップ(1台あたり50円)で年間5,000万円の売上向上が見込まれます。合計で年間1.1億円以上の経済効果が期待できます。
審査タイムライン
横軸: 設置自由度・調整容易性
縦軸: 製品美観・デザイン性