技術概要
本技術は、自脱コンバインの刈取部から脱穀部へ作物を搬送する搬送部の上方に、吸水材と吸引部を配置する水分除去装置です。作物が搬送される過程で吸水材が直接接触し、水分を吸水。吸水材が吸い取った水分は吸引部によって効率的に除去されます。これにより、従来技術の課題であった搬送部下部への設置に伴う設計変更や、取り付け・取り外しの困難さを解消。既存のコンバインに容易に組み込み、収穫物の初期水分量を効果的に低減することで、後工程の乾燥負荷軽減や品質安定化に貢献します。
メカニズム
本技術の核となるのは、作物搬送経路の上方に設置された吸水材と吸引部の連携です。搬送中の作物と吸水材が物理的に接触することで、作物の表面水分が吸水材に移行します。この吸水材は継続的に吸引部によって水分が吸い取られるため、常に高い吸水能力を維持できます。従来の方式では搬送部の下方に装置を設ける必要がありましたが、本技術は上部配置とすることで、重力に逆らわない効率的な水分除去を可能にし、同時に既存の機械設計への影響を最小限に抑えることを実現します。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は減点項目が一切なく、極めて強固な権利基盤を持つSランク特許です。残存期間が16年と長く、有力な代理人が関与し、複数請求項で権利範囲が適切に保護されています。審査官の厳しい指摘を乗り越えて特許査定に至った経緯は、本技術の新規性・進歩性が揺るぎないことを証明しており、導入企業は安心して事業展開できるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 設置の容易性 | 搬送部下部に配置のため設計変更・後付け困難 | ◎搬送部上部配置で既存設計に影響なく容易に設置 |
| メンテナンス性 | 下部配置のため取り外し・清掃が困難 | ◎上部配置で吸水材の交換・清掃が極めて容易 |
| 作物への影響 | 下部配置で作物への負荷や損傷リスク | ○適切な吸水材と吸引力で作物へのダメージを低減 |
| 水分除去効率 | 接触面積や吸引力が限定的 | ◎搬送中の接触と連続吸引で高い除去効率を実現 |
導入企業が保有する自脱コンバイン100台を想定し、1台あたり年間収穫物売上5,000万円と仮定します。本技術により、収穫効率が5%向上し、初期水分除去による品質劣化が2%減少すると試算されます。これにより、年間売上50億円 × (収穫効率向上5% + 品質劣化削減2%) = 年間3.5億円の収益性改善効果が期待できる可能性があります。
審査タイムライン
横軸: 設置容易性・既存設備への適合度
縦軸: 水分除去効率・作物品質保持能力