技術概要
本技術は、引き戸の開閉操作における長年の課題であった「力の中心線からのずれ」と「重いハンドルや出っ張り」を抜本的に解決する画期的な構造を提供します。引き戸面に垂直に貫通する孔部に、摺動体を介して第1受け手と第2受け手を設けることで、操作力がドア厚さの中心線に直接伝わる設計を実現。これにより、少ない力での円滑な開閉を可能にし、同時にドア自体の薄型・軽量化、さらにはラッチ機構や施錠機能の統合といった多岐にわたるメリットを生み出します。建築デザインの自由度を高め、ユニバーサルデザインの実現に大きく貢献する技術です。
メカニズム
本技術は、引き戸(1)に設けられた少なくとも1つの貫通孔部(2)が、引き戸面と垂直方向に貫通することを特徴とします。この貫通孔部(2)内には、引き戸面と垂直方向に摺動可能な摺動体(20)が配置され、一方の引き戸面から突出する第1受け手(7)と、他方の引き戸面から突出する第2受け手(8)との間で摺動します。この構成により、ユーザーが第1受け手または第2受け手を操作する際、力が直接摺動体を介してドア厚さの中心線に伝達されます。これにより、従来のようなドア厚の中心線からずれた位置での操作に伴う抵抗や負荷が解消され、円滑かつ軽い力での開閉動作が実現されます。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間、出願人区分、代理人有無、請求項数、拒絶回数、先行技術文献数のいずれにおいても減点要素がなく、極めて堅牢な権利基盤を有しています。審査官の厳しい審査を乗り越え、多角的な保護範囲を持つ15の請求項が認められたことは、本技術の革新性と市場での独占可能性を強く裏付けます。長期にわたる事業展開を見据えた、極めて価値の高い知財資産と言えるでしょう。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 操作力 | ドア厚の中心からずれ、重い | ◎(中心線に力が伝わり、軽い) |
| ドアの薄型化・軽量化 | 重いハンドルが必要で厚みがある | ◎(ハンドル不要で薄型軽量化可能) |
| デザイン性 | 出っ張りがあり、意匠に制約 | ◎(出っ張りがなく、ミニマルなデザイン) |
| 機能統合(ラッチ・施錠) | 別途機構が必要、複雑化 | ○(引手操作と連動し、スマートに統合) |
| 耐久性 | 支持部に負担がかかりやすい | ○(支持部への負担軽減で耐久性向上) |
本技術の導入により、従来の重量ドア用ハンドルが不要となり、1台あたり約5,000円の部品コストを削減可能です。また、ドアの薄型・軽量化による材料費削減(1台あたり約2,000円)と運搬コスト削減が見込まれます。さらに、支持部の負担軽減による耐久性向上で、年間メンテナンス費用が1台あたり約1,000円削減されると仮定した場合、1,000台導入で年間800万円の直接コスト削減が期待できます。加えて、開閉操作の省力化により、作業員の操作時間が10%短縮されると、年間人件費300万円の作業員10人であれば、約300万円の効率化が図れ、合計で年間1,100万円以上の経済効果が試算されます。
審査タイムライン
横軸: 操作性・省力化効率
縦軸: デザイン性・空間活用度