技術概要
本技術は、シンプルなカム構造を用いて、低床型でありながら高荷重・高揚程を実現する革新的な昇降装置です。基台とテーブル部を昇降させる昇降部が、従節である第1の傾斜部と原節であるカム部から構成され、台座を水平方向に移動させることでテーブル部を効率的に昇降させます。これにより、従来の複雑な構造を持つ昇降装置と比較して、省スペース化と高機能性の両立が可能となり、特にスペースが限られた環境や高負荷を伴う搬送作業において、その真価を発揮します。
メカニズム
本昇降装置は、基台上に配置されたテーブル部を、カム構造の昇降部によって垂直に昇降させます。昇降部は、テーブル底部に設けられた「第1の傾斜部(従節)」と、台座部に配置された「カム部(原節)」から構成されます。台座を駆動部によって水平方向に移動させることで、第1の傾斜面とカム部との相対位置が変化し、これに伴いテーブル部が上下に移動する仕組みです。テーブル部の水平方向の移動を規制する規制部も備え、安定した垂直昇降を確保します。このメカニズムにより、省スペースで高荷重に対応可能な、シンプルかつ堅牢な昇降を実現しています。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間が長く、請求項数も豊富であり、代理人による適切な権利化が図られています。審査過程で拒絶理由を乗り越え登録された実績は、権利の安定性と有効性を示す強力な証拠です。先行技術文献が極めて少ない点も、技術の独自性と市場における優位性を明確に示しており、事業展開において極めて有利なポジションを確立できるSランクの優良特許です。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| 構造のシンプルさ | 油圧式: 配管・ポンプが複雑 | ◎カム構造: 部品点数が少ない |
| 低床性 | パンタグラフ式: 構造上限界あり | ◎カム構造: 極めて低い位置からの昇降可能 |
| 高荷重対応 | 小型電動式: 負荷に限界 | ◎カム構造: 堅牢な機械構造で高荷重に対応 |
| メンテナンス性 | 油圧式: 油漏れ・エア抜き必要 | ○機械式: 定期的な潤滑・点検で対応 |
| 設置スペース | 既存の床下収納庫: 昇降機能なし | ◎昇降機能付きで収納庫面積に収まる |
本技術の導入により、物流倉庫や工場における重量物搬送作業の自動化・効率化が進み、作業員5人分の人件費(年間1人あたり600万円と仮定)を年間3,000万円削減できる可能性があります。また、省スペース化による賃料削減や、作業効率向上による生産性向上効果も加味されると、さらなる経済効果が期待できます。
審査タイムライン
横軸: 省スペース性/導入容易性
縦軸: 高荷重対応/高揚程効率