技術概要
本技術は、工作機械から排出されるダーティクーラント液中のスラッジを、簡便かつ低ランニングコストで除去し、工作機械の保全性と作業環境の向上を図る装置です。非容積式の送液ポンプでダーティクーラント液をスラッジ除去箱へ送り、重力による自然沈降でスラッジを分離。さらに、送液ポンプ停止時のサイフォンの原理を利用して沈降したスラッジを箱底部へ押し流し、必要に応じて送液ポンプの圧力でスラッジを外部へ自動排出します。これにより、フィルター交換や手作業による清掃が不要となり、大幅な省力化とコスト削減を実現します。
メカニズム
本技術は、ダーティクーラント液を非容積式ポンプでスラッジ除去箱へ抽送します。除去箱内では、液中のスラッジがクーラント液との比重差により重力で自然沈降し、通水路の傾斜面に堆積します。ポンプ停止時には、サイフォンの原理により濾過済みクーラント液が通水路内を逆流する下降流を発生させ、堆積したスラッジをスラッジ除去箱の底部へと効率的に押し流します。底部に堆積したスラッジは、送液ポンプの圧力を利用して箱外へ簡便に排出されるため、手動での清掃作業が大幅に削減されます。
権利範囲
AI評価コメント
本特許は、残存期間が17.3年と非常に長く、2043年まで長期的な事業基盤の構築が可能です。早期審査により短期間で登録に至り、審査官の厳しい指摘を乗り越えて特許性が認められた強固な権利であり、その安定性は高く評価されます。先行技術が多数存在する中で特許性を獲得したことは、本技術の明確な差別化要因と市場での優位性を示唆しています。
| 比較項目 | 従来技術 | 本技術 |
|---|---|---|
| スラッジ除去方式 | フィルター濾過、遠心分離、磁気分離 | ◎重力沈降+サイフォン効果 |
| 対象スラッジ種類 | 磁性体、比較的大きな粒子 | ◎非磁性体、微細粒子も対応 |
| ランニングコスト | フィルター交換費、電力費、清掃人件費 | ◎低コスト(フィルター不要、自動排出) |
| メンテナンス頻度 | 定期的なフィルター交換、手動清掃 | ◎大幅削減(自動排出) |
従来のスラッジ除去にかかる年間費用(人件費、フィルター交換費、廃棄物処理費など)を約4,500万円と仮定した場合、本技術導入による自動化・省メンテナンス化で約65%の削減が可能と試算されます。具体的には、年間4,500万円 × 削減率65% = 年間2,925万円のコスト削減効果が期待できます。
審査タイムライン
横軸: 運用コスト効率
縦軸: メンテナンス負荷低減